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蓮のうてな~GT~

雷神社

まだ真冬なのに暖かいな~と思える日に、追浜にある雷神社へ。
皆さん「かみなり神社」と呼んでいますが、本当は「いかづち神社」なのです。

ご祭神は 火電命 境内社には、お稲荷さん、日本武尊社もあります。

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創建は承平元年(931年)!!
当地浦之郷の住人が天上から火の霊を授かったために祠を建てて奉伺したという。

1581年、11月3日領主朝倉能登守が旧地「苗割」より当地に奉還した。
かつて塩浜にあったとき、永禄年間の落雷にはこの神の加護によって塩浜にいた12人の婦女子は助かったという。
1591年徳川氏が浦之郷に朱印地二石を賜う。

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1707年9月に酒井雅楽頭(うたのかみ)が武運長久と当地の除災を願って社殿を再建した。
明治6年に旧村社に列せらる。
同16年慶大を拡張し社殿をさらに上段のいただきに近い現位置に改築した。

当社は浦之郷村の鎮守として永く村民に崇敬された。
源頼朝が国家安全祈願のため奉幣したと伝えられる。

また海上安全、除災の守護神として広く信仰され、崇敬者は関八州、江戸市全域に及んだという。

「三浦半島の仏教寺院と神社」 より

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この神様は誰でしょう?もしや、タケルさん?

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こちらはお稲荷さん。

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こちらがもともとの雷神社の場所。

 この槇柏の大きな幹が黒こげになったまま立ち枯れている。

江戸時代の少し前から、このあたりの領地は朝倉能登守景隆(あさくらののとのかみかげたか)が支配していた。
ある都市の6月15日のこと、村の娘たち12人があつまって築島さまの境内で
にぎやかに笑いながら夕方の片づけ仕事をしていた。
その頃は築島さまの近くまで海がいりこんでいたので、この付近は入浜式の塩田がかなりあったらしく、
今でも碑文のある場所にある池は昔の塩田跡だったといわれているくらいである。

ところで、その日は夕方まで雲ひとつない晴天であったが、夕方になると急に雲行きがあやしくなり、
雨雲が低く垂れこめたかと思うまもなく、豪雨とともに、閃光につぐ雷鳴が轟いた。
あまりにも急な雷雨におどろいた娘たちは家に帰るどころか、稲妻に目もくらみどうすることもできなくなり、
お互いに身を寄せ合ってその場にうずくまり、ただ神様にいお祈りをするだけだった。
どのぐらいの時がたったのか、やがて激しい雷雨もうそのようにピタリとやんだ。

うずくまっていた娘たちが恐る恐る誰からともなく顔をあげると、不思議なことに一刻ほど前とは比べようにならないほど
様相がかわって、築島様の御祠はどこへいったことやらお姿さえみえない。

そればかりではなく、さきほどまで境内に深々と茂っていて娘たちが身を寄せあった頭の上の神木である
槇柏は枝も葉も飛び散り、幹は黒こげになってしまい、落雷による煙があたり一面にたちこめていた。
だが、娘たち12人はみんな無事であることを喜び、これは築島さまが私たち12人の身代わりになってくださったに違いないと、
改めて神様に感謝した。

やがて娘たちの無事であったうれしいニュースは村中にひろがり、領主の朝倉能登守のもとにも報告された。
それを聞いた領主は、早速村人にはからい、新しい社殿を建立し、「築島さま」にかわって「雷神社」と名を改め、
社領を寄進して村の鎮守としたので、石碑に「再興し奉る雷電大明神御宝前総」としるされ、
「朝倉能登守大檀那新造立」とされている。

「三浦半島の伝説」 より


ところで築島さまとはなんでしょう?

 雷神社の奥の院だった。
関東大震災までは、大潮の満ち潮の際には、前を流れる鷹取川まで潮が満ち小島になった。
約五百年前ごろ、女性の生理は不浄とされ、迷信に惑わされてその時期は、家族と離れ、島の掘立て小屋で過ごした。
この悪風は近代まで続いたが神社は天正9年(1581)場所を改め、再興した。

「横須賀市追浜地区情報 おっぱまタウン」より

生理が不浄って・・・失礼よねっ。(プンプン)
でも、そうやってみんなで集まってわいわいしながら手仕事しながら日頃の疲れを癒してたのかもしれませんね。
そうでもしないと、女性ってなかなかお休みももらえなかったでしょうし。
「不浄」という言葉はあまりよくないけど、男性たちやおばあちゃんたちからいたわってもらってたんでしょう。


秋に訪れたとき、御神木のイチョウがとても見事で見とれてしまいました。

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by yuzu-lotus-gt | 2010-03-09 22:06 | 北へ 三浦半島編