蓮のうてな~GT~

まりもメモ・瀬戸神社その1

瀬戸神社のご祭神「大山祇神・オオヤマツミノカミ」は別名「和多志大神・ワタシノオオカミ」「酒解神・サケトキノカミ」といいます。

オオヤマツミノカミは、日本の山の総元締めで、海にも関わりがあります。

父はイザナギ、母はイザナミ、妻は「鹿屋野比売神・カヤノヒメノカミ」
子はイワナガヒメ・コノハナサクヤヒメ、コノハナチルヒメ、カムオオイチヒメ・・・などなど。
神話で、父はオオヤマツミノカミという神さまが多く登場します。

山の神というと女神というイメージですが、オオヤマツミノカミは男神。
山仕事に女性がいると、山の神は女神なので女性に嫉妬し事故がおこる・・・と言われますが、山仕事は本来男性の仕事であり、そこに異性がいると、争いになり仕事が滞る。
山の仕事は危険なことが多く、争いの元は最初から近づけない・・・というのが理由なのでしょう。
山に関る企業では、オオヤマツミノカミをお祀りしていることが多いようです。

名のオオヤマというのは、立派で美しい高い山ということを表し、別名のワタシの「ワタ」とは海を、「シ」は司(つかさ)という意味で、オオヤマツミノカミは山と海とを司る神さまとして信仰されてきました。

・・・ですが、神話では、オオヤマツミノカミが活躍している話しは、ほとんど見かけません。
支配しているのは山と海と広大なのですが、ワクワクするような話しがないんです。
ワクワクする話しはありませんが、オオヤマツミノカミには父性が強く感じられる話しがあります。

天孫ニニギノミコトは、笠沙の御前(かささのみさき)でコノハナサクヤヒメを見初め、求婚します。
父神オオヤマツミノカミは、ニニギノミコトからの求婚を大いに喜び、コノハナサクヤヒメと姉神のイワナガヒメを共に嫁がせました。

でも、妃として迎えられたのはコノハナサクヤヒメだけ・・・イワナガヒメは父神の元へ帰されてしまいます。

コノハナサクヤヒメは「コノハナ・桜」のように可憐でたいそう美しかったのですが、イワナガヒメは山の岩石の精霊の化身なので、その容姿は醜いものだったのです。

ニニギノミコトからすると、結婚を申し込んだ相手はコノハナサクヤヒメなのに、なんでブス(すみません・・・)のイワナガヒメまでくるの?・・・という思いだったでしょう・・・ニニギノミコトの気持ちはわかります。

けれど、オオヤマツミノカミが姉妹でニニギノミコトに嫁がせたのには意味があってのことでした。

「姉妹でもって天孫に嫁がせたのは、生まれてくる御子の命が、姉神の雪にも風にもたえ永久であるように、妹神には木の花のように美しく咲き満ちて栄えるようにと占ったものです」
「イワナガヒメを帰されたことで、天孫の御子の命は、木の花のように散りはかないものになるでしょう」・・・と嘆きました。

この意味を知ってニニギノミコトが姉妹を共に妃にしていたら・・・歴代の天皇ばかりでなく日本人の寿命はもっと長寿になったかもしれません。

また、コノハナサクヤヒメがニニギノミコトの御子を産むと、オオヤマツミノカミは大変喜び「狭奈田の茂穂・さなたのもほ」(よく実った米)でアメノタムケ酒を造り天地の神々にふるまいました。
このことで、オオヤマツミノカミは「酒解神・サケドキノカミ」酒造の神となり、子のコノハナサクヤヒメも「酒解子神・サケトケノコノカミ」と呼ばれています。

全国にオオヤマツミノカミをお祀りするお社、お宮は一万社以上あると言われています。
その本拠地は、愛媛県大三島町の大山祇神社。
戦国時代には瀬戸内の水軍の守護神、武門の神としての信仰も厚かったようです。


オオヤマツミノカミの神徳は、鉱山業守護・農産・山林・酒造業守護・航海守護・漁業・商売繁盛・家庭平安・厄除けなどです。
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オオヤマツミノカミをお祀りしている、神奈川県の大山阿夫利神社
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by yuzu-lotus-gt | 2010-03-27 10:02 | まりもメモ